油性のヒューム・ミストの除去で効率的に臭気を取り除く
プラスチック製品の製造現場で求められた臭気対策がはじまり
プラスチック製品を最終加工するに際し、前処理工程として着色のための顔料添加等の工程がありますが、一般的にはこの工程をマスターバッチ工程と呼ばれています。
この工程はベースレジンに然るべく顔料それに混純をスムーズに行えるように可塑剤を投入し加熱混練しますが、工程中に油性のミスト・ヒュームに加え、ベースレジンから臭気が発せられます。ベースレジンによって臭気の程度は異なりますが、例えばABS樹脂のように強い臭気を発する樹脂もあります。
このようにして着色された言わば種レジンは、着色されていないベースレジンに然るべき配合で混ぜられた後に加工され、目的とする色合いを出して最終の製品となります。
上記のような油性のミスト・ヒュームを含んだ臭気の除去に、有機溶剤系の溶剤を吸着するハニカム吸着材にて処理を行ってきましたが、ミスト・ヒュームの影響により短時間でハニカム吸着材が濡れてしまい、本来の目的である臭気の吸着までに至らないという事象に見舞われました。
色々な方策を試みた結果、ミスト・ヒュームの除去対策として電気集塵機の投入を試行したところ、狙い通りの成果が得られました。これがグローバルクリーン誕生の原点であります。
画期的な脱臭技術は新聞などメディアからも注目されています。
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●電気集塵機 設計基準 補修物 プラスチック溶融物及び可塑剤ミスト 温度 常温として設計 濃度 30mg/m3以下として設計 腐食性 無いものとして設計 機種選定 形式 SH-PP-12D 逆ドア-型 処理風量 60m3/min 仕様電源 220V 60Hz 消費電力 75W(MAX) 保証効率 90%以上(DOP 0.3μ測定法にて) 本体重量 105kg 塗装色 メーカー指定色(グレー マンセル相当N-7) ●吸着装置 吸着ボックス 1基 吸着材(500×500×50t) 40枚 予備品 上記吸着材 12枚 ●排送風機 処理風景 75m3/min 風圧 -210mmAq 回転数 2400rpm 電動機 5.5kw 4p 220v 60Hz 付属品 吸込ダンパー1ヶ -
集塵脱臭装置本体 本体外形寸法 W2000×D1110×H2210+架台500 主要材 内板SUS304-1.5t、外板SUS304-1.0t 保湿剤 24kグラスウール 吸着フィルター 500×500×100t 8枚×3列=24枚 吸着フィルター 500×500×50t 8枚×4列=32枚 フィレドンフィルター 500×500×10t 8枚×1列=8枚 排気ファン ターボブロワー 50m3/min×150mmAq×2.2kw×2台
消費カバー取付仕様ボリュームダンパー 排ガス切替用 直径300 電気操作盤